ブックタイトル湯島本郷マーチング通信54号

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概要

湯島本郷マーチング通信54号です。湯島本郷マーチング通信では文京区湯島や本郷、またはその周辺の施設やイベントを紹介しています。今号は湯島天神の梅まつりを特集。

2SNSを活用、地域と地元店舗が一体で盛り上げる態勢に――今回から広報宣伝を担当されるんですか。大道寺さんこれまで主に白梅商店会のホームページなどを通じた発信を担当していまして、そのノウハウを「梅まつり」に活かしてほしいとお誘いを受けました。夏に白梅商店会の「ちびっ子広場」で試してうまくいったのが、大学生のボランティアの活用です。文京区社会福祉協議会から紹介された大学生ボランティアにちびっ子たちと遊んでもらったんですが、いまの若い人たちは本当にピュアな気持ちで子どもたちとふれあっているのには感心させられました。奉仕をしている感じは全然なく、純粋に地域に溶け込み楽しんでいるんです。人に感謝されることが喜びなんですね。近年「梅まつり」に来られる外国人のお客様が増える一方、それに対してご案内が追いついていないのが現状です。そこで社務所にインフォメーションセンターを設けて(有)十字屋商店梅まつり実行委員会・広報宣伝担当大道寺勇人さん大学生ボランティアを常駐させ、外国からのお客様向けを気持ちよくご案内できる態勢を整えることを計画しています。日本人のお客様でも60代以上の方が多いですが、もっと30~40代を増やしたいし、若い人にアピールするにはSNSをフル活用してどんどん発信していくことも必要になりますね。――商店会の「梅まつり」への取り組みはいかがですか。大道寺さん湯島に来られるお客様への地元商店PRのため、街にあるものを上手に活用できればと考えています。最近では上野・御徒町・湯島が一体のイベント「YOUフェス」があって、ここで私は“ご利益マップ”というのを企画し、湯島天神なら合格祈願とかを地域の寺社仏閣のご利益と一体で情報提供するようなマップを作りました。すると地域の寺社仏閣とお店が一体となって集客力のアップにつながります。「梅まつり」でも個々のお店の工夫が相乗効果を発揮できるわけです。例えば、インスタグラムなどのSNSを上手に活用して、地元商店の「梅まつり」特製商品を発信するとか、発信時に使用する共通のハッシュタグを付けるとか、また梅を上手に撮る方法をレクチャーして来場者に「梅まつり」を盛り上げていただくなど、いろいろな広がりが考えられると思っています。――ご自身の梅への思いなどお聞かせください。大道寺さん花と実、ふたつの季節で楽しめるのが梅だと私は思っているんです。桜のような派手さでなくひかえめな楽しみですね。冬を越して春の喜びをまっ先に感じる梅で、ぜひ街全体を盛り上げたい。「梅まつり」と地元が完全にリンクするような態勢を作るにはどうすればいいか、これから深く考えていきたいと思います。「ご利益マップ」で集客力UP!湯島白梅商店会のホームページ有限会社十字屋商店〒113-0034東京都文京区湯島3-35-8コア湯島ビル1FTEL. 03-3831-1085FAX. 03-3831-1087湯島白梅商店会ホームページ:http://www.yushima-shiraume.jp/野点は、奉納演芸の中でも唯一お客様が参加できる舞台梅まつり実行委員会・野点担当責任者岡﨑礼子さん――実行委員会のお仕事は長いんですか。岡﨑さん15年位になるでしょうか。最初は本部内やチャリティー販売のお手伝いでしたが、いまは主に野点の担当としてお茶券売りや、アナウンスといろいろやらせていただいています。私は特に茶道の経験とかはないんですが、午前10時30分から午後2時まで切れ目なく続くお客様と先生およびお弟子さんのために、必要な手配をしています。一日に150人分限定でお茶の用意をするんですが、ほぼ完売状態です。梅を見た記念にお茶でもという初めての方から、毎年来られるファンの方までいろいろです。池の上にしつらえた台に敷いた毛氈の上で行うため、絶好のカメラアングルでカメラマンが池の周りに大勢つめかけます。先生方の着物姿もカメラ映えしますし、日本情緒たっぷりで特に外国人にはたまらないでしょうね。みずから体験する外国人も列を作ります。参加される方には若い人たちも多くいらっしゃいます。――先生は日によって変わるんですか。岡﨑さん文京区華道茶道連盟から来られるんですが、裏千家、表千家以外にもいろいろな流派の方が来られます。すると御手前(おてまえ。作法)も微妙に違うんですね。毎年見えるお客様にはそれがまた楽しみなのかもしれません。まだまだ寒い日もある季節ですが、野点を見ているだけでも心が温まる感じがします。でも大敵は風で梅のとなりで優雅に野点す。傘が飛びそうになったり、毛氈が風でふくらんだり……、季節の移り変わりを味わいつつ天候には一喜一憂します。――実行委員会には女性も多いんですか。岡﨑さん以前は委員会で日によっては女性は私一人ということもありましたが、今では各町会から女性2名を出してもらうなどして、女性の活躍できる場が増えました。野点は奉納演芸の中でも唯一お客様が参加して、演者と一体で作り上げる舞台ですので、これからも野点の楽しさを広げるためお役に立てればと思っています。早春の陽を浴びる茶道具たち