ブックタイトル湯島本郷マーチング通信46号

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概要

湯島本郷マーチング通信48号です。湯島本郷マーチング通信では文京区湯島や本郷、またはその周辺の施設やイベントを紹介しています。

2梅の魅力をこころゆくまで味わう一カ月に湯島天満宮禰宜押見昌純さん――60回目の梅まつり、感慨ひとしおと思いますが。押見さん戦後しばらく梅園が荒廃しておりましたが、地元の有志の方々が地域の発展のためにもという熱い想いによって梅園を整備され、梅まつりが開催されるようになりました。そして今回、60回目を迎えることができました。期間中は趣向を凝らしたさまざまな催しがございますが、行事の多さでも全国一ではないかと思います。そして、今後は梅をよりいっそう楽しんで鑑賞して頂き、梅の観方を多くの方に知って頂くことも使命のひとつだと思っています。――梅の鑑賞ポイントはどういったところですか。押見さん桜の名所と呼ばれている多くは、一つの種類で多くの本数を観賞するところが多いのに対し、梅の場合、一つの会場で複数の品種を観賞することができる場所が多くございます。しかも梅は約1カ月間花が咲いており、品種によって開花時期が違いますので、時期をずらして見て頂くことによってさまざまな梅を楽しむことができます。もう一つの梅の魅力は、なんといっても香りですね。そして香りを楽しむには夜がお勧めです。夜は周りの雑感が消え、ライトに照らされた梅は“夜神梅(やかんばい)”としてなんとも愛らしい表情を見せ、清々しい香りが境内に満ち渡ります。今回はぜひ、夜神梅の素晴らしさも味わって頂きたいと思います。――今回も各方面からの協力があったんですね。押見さん60回という記念の年になりますので、例年以上に企業をはじめ多くの方々からのご協力を頂くことができ、より魅力的な内容で行う予定になっております。――梅が東京に春を連れてくる感じでしょうか。押見さん梅は縁起物であり春を告げる代表格でもあります。梅の魅力をひとりでも多くの方に感じて頂き、ファンになって頂く。そのためにやる事はまだまだあるのではないかと感じております。――梅を見て楽しむのも日本にはなくてはならない風習ですね。押見さん日本のよさを再認識する流れができつつあることは、大変いいことだと思っています。特にデジタルに囲まれて育った若い方々が、アナログの感覚のよさを再発見したりしているのも心強いです。日本の文化には優れたアナログ感覚を発揮した、海外にないモノがたくさんある。梅を観賞することもそのひとつと言えますが、梅の愛らしさ、香りの清々しさ等に多くの方にファンになって頂き、日本の方がよき文化の一つとして海外へ発信して頂ければ嬉しく思います。社殿をバックに映える梅神輿が湯島っ子の魂を熱くする湯島天満宮〒113-0034湯島3-30-1TEL. 03-3836-0753FAX. 03-3836-0694http://www.yushimatenjin.or.jp/青年部を中心に地元と一体で作り上げる梅まつり湯島白梅商店会会長梅まつり実行委員会副委員長有限会社丸赤商店代表取締役中村充さん――商店会は梅まつりとどう関わってきたんですか。中村さん50年ぐらい前だったと思いますが、商店会の青年部が発足して部員に梅まつりの湯茶接待をお願いされたのです。梅を植えたのは先代の方々ですが、梅を観に来てくれた方にホッとしてもらいたいと。以来ずっと青年部のお手伝いは続いています。商店会の街路灯77本には1月半ばから3月8日まで、「梅まつり」のひれ旗を取り付けています。物販には商店会の各店も出店しております。梅をあしらったTシャツやトレーナーを作って、湯茶接待もしました。商店会の加盟店では協賛セールなどを行っています。また副委員長として忙しくても日曜は会場に出るようにしています。商店会の会員は氏子でもあり、単なるボランティアでなく地元の要望はそのつど宮司と話し合っています。正月三が日の参拝客に始まって、梅まつりの見物客、受験生と天満宮さんのおかげで商店会もうるおっています。地元と一体で行うから梅まつりもうまくいくわけで、お互い持ちつ持たれつの関係ですね。――実行副委員長、商店会会長として展望を。中村さん今年からカラオケに小学生の参加も加わりました。梅まつりも時代に合わせて変化しています。白梅商店会は飲食店と物販店が6対4で約200店舗を擁沢山のお客様、カラオケコンクールでのひとコマする都内有数の規模を誇っており、また会員数も毎年増加しています。青年部とのコミュニケーションもうまくとれているので、そろそろ梅まつり実行委員会も若返りを図らなければと考えています。有限会社丸赤商店〒113-0034湯島3-39-9TEL. 03-3831-5701FAX. 03-3831-5781http://maruaka.co.jp/白梅商店会は飲食店と物販店あわせ約200店舗の規模