ブックタイトルマーチング通信43号

概要

マーチング通信43号

2正しいフィットネスの普及・発展を図るインストラクターの養成、最新情報の提供を通じて健康寿命を延ばすニューフェース-1公益社団法人日本フィットネス協会代表理事代行業務執行理事永岡裕昭さん1980年代、エアロビックダンスが日本中でブームを巻き起こしました。そのブームにある週刊誌の記事が冷や水を浴びせた結果……――エアロビックダンスは危険だと言われたんですね。永岡さん当時、科学的な指導法も確立されておらず、着地衝撃の大きいプログラムが主流だったせいもあって、下肢の運動障害が多発したんです。そこでエアロビックダンスの健全な普及・発展を目指して、1983年に任意団体、日本エアロビックフィットネス協会（JAFA）が誕生。これには東大の運動生理学の先生とダンスのエキスパートが協力して正しい理論と実践の構築に取り組一般のフィットネス愛好家等でも、入会可能ですみました。それが行われた場所、東大・御殿下にちなんで本郷の御殿下を当協会の誕生の地といっております。何回かの改組を経て2012年４月、公益社団法人日本フィットネス協会（内閣府認定）がスタートしたんです。――主にどういうお仕事をされているんですか。永岡さんフィットネスの指導法の確立、テキストの刊行、インストラクターの資格の発行、研修会や機関誌による最新情報の提供などを行っています。今ではフィットネスもストレッチ、ヨガ、ウォーキング、アクアエクササイズなど、エアロビクス以外のプログラムも充実させています。具体的には、グループエクササイズフィットネスインストラクター（GFI）資格の認定を行っています。内容はストレッチング、レジスタンスをはじめとして計６種類、資格取得には講習会→試験、または養成校→試験の２つのコースがあります。現在、全国の体育系大学や専門学校等66校が養成校に指定されています。――取った資格は仕事に活かせるんですか。永岡さん超高齢社会において健康寿命の重要性が言われていますね。経営の柱に社員の健康を置く企業も増えつつあります。また地方の活性化に自治体も真剣に取り組んでいます。ですから単にフィットネススタジオのインストラクターに留まらず、今後は企業・自治体等で活躍の場は増えていくでしょう。湯島本郷でも高齢者世帯は増えていますし、私たちの誕生地であるここでもぜひお役に立てればと考えています。公益社団法人日本フィットネス協会〒113-0033本郷2-8-3天野ビル４FTEL. 03-3818-6939FAX. 03-3818-6935http://www.jafanet.jp/ニューフェース-2国のストレスチェック制度開始働く人の「心とからだの健康づくり」を総合的にサポートするウェルリンク株式会社取締役EAP事業本部長石橋佳巳さん――最近、メンタルヘルスをよく聞きますが。基づいて改良を重ね、2015年、法に合わせ石橋さん昨年12月の労働安全衛生法の改正で、従業員50人以上いる事業所は毎年１回、全従業員に対してストレスチェックを行うことが義務づけられたんです。労働者が自分のストレス状態を知ることで“うつ”などを未然に防止するしくみです。当社は2000年の設立以来、「心とからだの健康づくり、人が活き活きと働ける組織づくり」を理念に掲げ、独自のメンタルヘルスケアサービスを提供してきた実績があります。――国の施策がやっと追いついてきたわけですか。石橋さん国のストレスチェック制度は、57の質問に答えるシンプルなもので、個人情報の保護や従業員がこれによって不利益な取り扱いを受けないよう配慮されています。これに対して当社の「心とからだの健康チェックSelf」は、2002年の開発以来、累計100万人以上の実績と最新データに「総合ストレスチェックSelf」として内容を刷新しました。質問項目は89問と189問の２タイプがあります。すでにメンタルヘルスに対する意識の高いほぼ全業種の大手企業に導入されており、官公庁や自治体での導入も東京を中心に多数に上っています。今回の法改正で注目度が一気に高まり、当社への問い合わせが全国からひっきりなしに寄せられるようになりました。――従業員の方は専門家ぞろいですね。石橋さん顧問のメンタルヘルス専門医紙とwebタイプがある「総合ストレスチェックSelf」の監修を受けながら、各資格を持った当社カウンセラー集団がサポートする体制です。ストレスチェックは単に仕事の質・量を変えるだけでなく、その人のライフスタイル、家族・友人関係までが含まれるべきで、それが職場改善とリンクすることが不可欠です。周到なコンサルティング、カウンセリング、研修に加え、最近はユーキャンで「メンタルトレーニング講座」も始めました。充実した講座内容ですので興味のある方はぜひご利用ください。ウェルリンク株式会社113-0034湯島1-5-28ナーベルお茶の水２FTEL. 03-5842-6081FAX. 03-5842-6127http://www.welllink.co.jp/