ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

マーチング通信35号

第35号:平成26年(2014年)11月16日日曜日隔月発行1No.35火災・災害・事故に常に万全の態勢で臨む本郷消防署地域の結びつきが防火・防災のかなめ、消防システムの連携によって地域を守る東京消防庁本郷消防署長消防監小黒幸義さん本郷消防署の管轄区域(本郷・根津・本駒込・千駄木・湯島)は都内でも火災発生件数が一番少ないそうです。そんな地域で防火・防災・救急に日夜心をくだいている本郷消防署長の小黒幸義さんにお話を伺いました。――着任されて街の印象はいかがでしたか。小黒さん平成25年4月、東京消防庁第一消防方面本部の副本部長からこちらに参りました。初めての署長職でしたが周りからうらやましがられましたね。本郷は、住民の質が高くて地域の結びつきが強いんです。そのため街が整理整頓されきれいです。今年に入って今日(10月21日)までの火災発生はボヤも含めてわずか24件。3桁の所もある中で非常に少ないといえます。――いま取り組まれていることはなんですか。小黒さん重点推進事項が3つあって、そのひとつ防火防災対策では災害に強い本郷を実現し、住民の皆さんの安全・安心を確保することです。それから救急車の適正利用として本当に救急車を必要としている人に利用して頂くため、#7119の有効利用を推進しています。#7119では休日・夜間でも救急搬送の必要の有無や医療機関案内にお応えしています。ぜひ利用して頂きたいですね。最後に消防団員の募集です。地域の防災リーダーとして活躍している消防団員を募集していますので、意欲のある方はぜひ手を挙げて頂きたいと思います。――本郷消防署の強みはなんですか。小黒さんひとつは管内の大規模病院およびドクターカーと救急隊の連携があります。医療行為を行える医師・看護師のチームが現場に派遣されることで重傷者や災害時における救急対応がスピーディになります。化学機動中隊があることも強みです。地下鉄サリン事件の際は、本郷の化学機動中隊は本当に頼りにされました。現在都内に9隊あって、放射能や毒劇物の測定・除染などを行える態勢です。救急車の運用は大手町の管制センターが車載GPSで把握しており、各消防署に出動を要請します。こうして東京消防庁として常に最善の救急活動が可能となっているわけです。――特に印象に残っているお仕事はなんですか。小黒さん私は高卒と同時に新潟から東京に出てきて、昭和51年4月に当庁に入庁、夜間大学、消防大学校を卒業しました。昭和57年に第4出場のホテル・ニュージャパン火災がありレスキュー隊員として救助活動に従事しました。阪神淡路大震災の際は、緊急消防援助隊としてヘリコプターで現地に飛び活動しました。直後の地下鉄サリン事件でも警防部指揮隊で活動しました。レスキュー隊の教官時代の教え子がいま御昭和54年、品川消防署レスキュー隊(小黒さんは後列右)署長室の小黒さん。机に並ぶのは教育用の模型嶽山のハイパーレスキュー隊で活躍しているのを見ると感無量です。仕事は「当たり前のことを、ばかにしないで、ちゃんとやる」(ABCの推進)をモットーに、後に続く人たちに少しでも消防士の仕事の素晴らしさを伝えていけたらと思っています。頼もしい化学機動中隊のマーク本郷消防署のデータ明治14年本郷管内を管轄する消防第4分署が開設大正15年消防第4分署が本郷消防署と改称平成2年本郷化学機動中隊が運用開始平成15年火災による死者ゼロ1,000日達成〒113-0033本郷7-1-11TEL.03-3815-0119FAX.03-3813-4617http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-hongou/※No.34よりマーチング通信をご支援いただいている皆様の広告を4ページに集約させていただきました。今後は益々の紙面の充実を行ってまいります。