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概要

マーチング通信34号

第34号:平成26年(2014年)9月14日日曜日隔月発行1“地元愛”の志を誌面に!「湯島かいわい」にこのたび「湯島本郷百景」が取材されました。湯島・本郷の街の風景を繊細なタッチで描いた100点余りのイラストは、どれもどこか懐かしく、大切にしたいと思う風景です。描いたのは、イラストレーターの上野啓太さんです。湯島で生まれ育った上野さんが描く湯島の魅力とは、どんなものでしょうか?湯島で生まれ育ったイラストレーターの上野啓太さんは、湯島・本郷の懐かしい風景、さりげない街の日常、躍動する生き生きとした「今」をイラストに描いています。始まりは2007年の9月に描いた東大の門シリーズでした。道路には車が走り、街には人々が行き交い自転車が通り過ぎる、そんな普段の風景を描いているのが特徴です。上野さんが湯島の風景を描くようになったのは、地元・湯島で印刷業(株式会社TONEGAWA)を営み、幼なじみでもあった利根川英二さんからの働きかけが始まり。「今この風景を未来の子どもたちに残したい」。湯島で生まれ育った2人の思いをイラストに込めたのが「湯島本郷百景」なのです。上野さんが「湯島本郷百景」を描くうえで大切にしたのが手描きの味わい。現在イラストの仕事はコンピューターグラフィックス(CG)が主流だそうですが、手描きならではの繊細なタッチとやさしい色使いの「湯島本郷百景」は、どこか懐かしさがあって、ほっとする温かさを感じさせてくれます。「誰が見ても素朴で分かりやすい作風を心掛けています」と上野さん。利根川さんと二人三脚、湯島天神をはじめ、歴史と文化の香りが残る街角、伝統のたたずまいが残る風景、思い出の通学路、何気なく目にしている交差点など、さまざまな場所に足を運び、湯島の風景を切り取りました。利根川さんは、湯島の街を元気にする、明るい未来を描きたいという思いから、湯島の活性化プロジェクトの母体となる「湯島本郷マーチング委員会」を立ち上げたメンバーの1人。その取り組みの第一弾が「湯島本郷百景」です。誰もが生まれ育った街に愛着を感じ、大切にしていこうという思いが伝わるイラストは、絵葉書や切手として販売したり、名刺や年賀状などに利用したりと、地元の人たちに愛されています。上野さんは「湯島本郷百景」を描くようになってから、あらためて湯島を見つめ直したそうです。「湯島は交通の便が良く、新しいものと古いものが混在する場所。湯島天神だけでなく歴史的な名所が多く、昔のイメージが残る木造建造物や店舗、坂道、ハイタウンなど、子どもの頃に見た景色のイメージがそのまま残されています。人情味も残る恵まれた街だと思います」。上野さんは、子どもたちにも思い出に残る湯島百景を描いてもらおうと、地元の湯島小学校では特別授業を開くなど幅広く活動しています。「湯島本郷百景」をきっかけに、「まちイラストでまち自慢&まちおこしをしよう!」と、地域のまちづくりをテーマにしたマーチング委員会の活動は、全国50カ所以上の地域に広がっています。イラストで街を見つめ直す、愛着を持つ、自慢する、そんなきっかけを上野さんのイラストが与えているようです。「湯島本郷マーチング委員会」発起人であり「湯島本郷百景」を上野さんに依頼した幼なじみの利根川英二さん(左)。懐かしい風景を切り取りに、2人で出掛けました湯島小学校での「子ども湯島百景~お気に入りの風景を描く」特別授業で、わかりやすく楽しく風景の描き方を教える上野さん。子どもたちは興味を持って真剣に聞いています1960年湯島生まれ、イラストレーター、ふるさと画家。23歳までの青年期を湯島で過ごす。現在も実家は湯島。「湯島本郷百景」では、慣れ親しんだ湯島・本郷の懐かしい風景、さりげない街並みの日常を繊細なタッチで描き、地元の情報発信に携わっている。現在、湯島・本郷だけでなく、全国から百景画の依頼が増加中。「湯島かいわい」73号から“湯島の匠”の記事を転載しました。※No.34よりマーチング通信をご支援いただいている皆様の広告を4ページに集約させていただきました。今後は益々の紙面の充実を行ってまいります。