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概要

マーチング通信32号

2オトナの女性たちの間で人形がひそかなブームに!本郷から世界に発信する“ファッションドール”Pullip(プーリップ)株式会社グルーヴ代表取締役加能充男さん“クールジャパン”のコンテンツとして、世界に通じる日本語「カワイイ」をそのまま形にしたようなファッションドールが注目されています。本郷にあるその発信地をご紹介しましょう。――不思議な魅力をもった人形ですが。加能さん弊社が取り扱うドールは「プーリップ」という名前で、韓国人のデザイナーと共同で開発しております。基本の素体に、主人公のプーリップが感じる『その時の気分』という設定で、メイクや衣装を施します。流行のアニメや映画のキャラクターとのコラボも行います。これにプーリップの弟や恋人・恋人の妹やその友達の設定をした4種類のドールがそれぞれに異なるメイクや衣装をしています。その結果、無数のバリエーションが生まれるわけです。弊社のドールのファン層は主に20~40代の女性です。最初の「プーリップ」を2003年に発売してから10年が経過し、ファン層は拡がっています。――飾って楽しむものですか。加能さんプーリップ達は手足の関節や目が動き、まぶたも閉じるので、ファン(オーナー)はパッケージから出して、お気に入りのポーズをつけて部屋に飾ります。1体1万円以上しますから、インテリアの一部としての高級感を備えています。しかし、本当の楽しみ方は、少女時代の『お人形遊び』を発展させた、ドールをカスタマイズして遊ぶことです。そのドールに名前をつけて、色々なポーズを取らせて写真を撮り、ネットにアップして仲間と見せ合うことから始まります。次に好みの市販の服や自作の服に着替えさせます。さらにメイクをし直したり、かつらを取り替えたりします。この段階まで進むとドールはオーナーの感性によって生まれ変わったものになります。一人ひとりのオーナーがそれぞれのドールのクリエイターのようです。――販売はネットが中心ですか。加能さん弊社はメーカーで小売りはしていないのですが、プーリップ達は世界中で販売されています。日本ではネットの他、博品館やキデイランドのような実店舗でも販売されています。去年は百貨店数カ所でイベントを行い大きな反響を呼びました。ファンとの交流の場として、年に一度弊社主催の「ドールカーニバル」というイベントを行うほか、コアなファン向けの「ドールショー」と業界向けの「ギフトショー」に出展しています。今後は、今年20周年を迎えるセーラームーンとのコラボドールなどの発売を予定しています。日本のファンだけでなく海外のファンにもお迎えしてもらえる(=買ってもらえる)商品を作っていきます。女性が持っている“永遠の少女性”に訴える人形はこれからも進化し続けるでしょう。株式会社グルーヴ(Groove INC.)113-0033本郷3-21-8ケイアイビル2FTEL. 03-5805-3150 FAX. 03-5805-3152Pullip公式HP(英語)http://www.pullip.net/プーリップたちに囲まれた加能さんGroove公式HPhttp://www.jgroove.jp/誰でも参加できる町会に向けて組織改革に取り組む本郷同四会会長金山恵一会長を務めて15年目に入ります。本業の傍らよく長く続けたものと感慨ひとしおです。仕事をしながら会長を引き受けるという人はなかなかおりません。われわれの先代の時代、菊坂通りが大勢の人々でにぎわう商店街だった頃、商店の主が仕事をそこ町会の小旅行、東北被災地でそこに会長をすすんで引き受けるような雰囲気がありました。いま店の多くは廃業し、本郷通りのビル群の店子には飲食関係のチェーン店が増えました。町会の現状に役員も危機意識をもち、将来を真剣に考えて組織改革をすべく素案を作っているところです。まず組織を簡素化し、仕事の内容によって総務部、事業部、会計部の3部に集約。多くの人々に参加してもらうため、一人当たりの仕事の量を減らし、責任者の任期を決めてローテーションを図ります。会長の仕事も分散させ交代しやすくします。その他、当町会にもさまざまな問題があります。そのひとつは一人暮らしの老人世帯です。災害時にどのような手助けをするかを考えなければなりません。そのための試みとして、災害時に安否確認用の黄色の布が入った災害時グッズを会員に配布しました。夏には予行演習を行う予定です。次に建設中のマンションです。入居する60世帯の住民との融和を図り、いかにして町会に参加してもらうかが重要です。理想は全員が町会に入り役員も出てくれることですが、なかなかハードルが高そうです。昨年は町会の小旅行で東北の被災地を訪ねました。津波で破壊された建物や陸に打ち上げられた漁船の光景はテレビで見るのとは大違いでした。大急ぎながら一同感動の旅ができました。